TPMS- タイヤ空気圧モニタリングシステムとは?

タイヤ空気圧モニタリングシステム(略してTPMS、以下同様)はタイヤホイール内に装着したセンサーによってリアルタイムでタイヤ内の空気圧と温度を監視するシステムです。
予め設定しておいた空気圧と温度の設定値を超えた時に運転席にあるLED警告ボタンから警告音が発する装置です。
また運転席にモニターを設置した場合には、タイヤ空気圧と温度をリアルタイムでドライバーが確認することができます。
まだ運送業界では馴染みが薄い商品ですが、TPMSは欧米や韓国では義務化されており、日本でもレクサスなどで採用されてから徐々に認知度が出てきた感じです。

TPMS 全体構成図

(TPMS単車 全体構成図)

(TPMSトレーラー 全体構成図)

各タイヤの近辺に受信機があり、受信機から有線で運転席内に設置するECUユニットを経由してインジケーター(LEDランプ)まで配線します。
トレーラーの場合は中間に連接器を設置することにより、トラクターとトレーラー側を切り離すことができる仕様です。
1セットあたり最大30輪までのセンサーの表示ならびに管理することが可能です。

センサーについて

センサーは電池式です。
電池の寿命を約3年です。
シーズンごとにタイヤを履き替えられるお客様については、電池残量の有無に関わらずその際に交換して頂くことを推奨しております。

またセンサーには固有の番号(ID)が振られております。
そのIDが車両のどこのタイヤなのかをシステム上で紐付け認識しております。
タイヤをローテーションする際などは紐付けている設定を変更することにより、常に正しいタイヤポジションでセンサーを認識します。

センサーをタイヤホイールに固定する方法は2つあります。
1つ目はセンサーを装着したベルトをホイールに固定する方法、2つ目はバルブにセンサーを装着する方法です。
2つ目のバルブにセンサーを装着する方法ですとホイールの形状により弊社で用意するバルブが多岐に渡る関係で、基本的には1つ目のセンサーを装着したベルトをタイヤホイールに固定する方法を推奨しております。

tpmsセンサー

 

運転席内のLED警告ランプについて(標準装備)

運転席にはボタン型LED警告灯(インジケーター)が標準装備されております。ボタン型LED警告灯では警告ランプ点灯とブザー音で異常を知らせます。

運転席内のモニタリングについて(オプション選択)

標準装備のLED警告ランプだけでは、リアルタイムでの空気圧/温度確認や、異常発生時にどのタイヤで異常があるのか確認をすることが出来ません。
そこでアンドロイドスマートフォンや4.3型モニター、バックアイカメラモニター(ただし外部入力端子があるものに限る)のいずれかとを連携させて使用することが可能です。
(※必ずしも接続する必要はありません。)

モニターに表示される内容について

アンドロイドスマートフォンアプリや各液晶にはタイヤレイアウトと同じ位置にてタイヤ内の温度と空気圧が表示されています。

タイヤのレイアウト変更について

タイヤのローテーションなどにより従来のタイヤレイアウトを変更する場合には、スマートフォンアプリについてレイアウト変更の設定作業が必要です。
TPMSをご購入頂きましたお客様には、専用アプリを無償でお渡ししております。
(※アンドロイドスマートフォン端末はお客様にてご用意をお願いしております。)

タイヤ事故回避の事例

事例1:ホイールのひびによる空気圧低下

ホイールのひびにより徐々に空気圧が低下。熱をもっているためそのまま気が付かなかければバーストして可能性もある事例です。

事例2:ハブのがたつきによる温度上昇

ハブのがたつきでベアリング不良。摩擦熱の伝導によりタイヤ内の温度にまで影響して温度上昇。最悪の事態である車両火災を回避した事例です。

富士通デジタルタコグラフとの連携について

TPMS装置は富士通クラウド型デジタルタコグラフITP-WebService V2 と連携が可能です。
連携することによりデジタコの通信網を経由して事務所側で各車両の温度と空気圧を監視できると共に、異常発生時には事務所側でも異常通知を受け取ることが出来ます。
またLED警告ランプ以外にもデジタコ車載器本体からも警告メッセージならびに音声を発報します。
※異常状態が解消されない限り警告メッセージは鳴り続けます。

導入価格

価格は車体形状とセンサーの数、モニターの有無によって変わります。
また機器本体の費用以外にもタイヤをバラしてのセンサー装着費用とモニターと受信機を設置する電装工事作業費用が必要になります。
工事は自社整備工場や、普段お付き合いされている業者様にご依頼頂いても問題ありません。
その際の取付指導はメーカーにて対応いたします。
またお車ご購入時の納車前に装着することも可能です。

 

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